電験三種基礎 直流回路問題

基礎と過去問のページは右サイドにあります。ここではそこ
をベースに記事を書いてます。


過去問題を見ていてこの形の回路問題を数回見ました。
これ絶対に電験三種の問題を作成してる人が好きな
回路なんでしょう。ぜひCHECKしておくべき問題です。
回路の10Ωの抵抗に流れる電流はいくらかです。
電験三種過去問1

各単独電源の時に流れる電流I1とI2を求めて同じ電流
方向ならI1+I2、互いに逆ならば|I1-I2|差の絶対値が
流れる大きさです。RTは総抵抗値、後はオームの法則
で主電流を求めて抵抗比率で10Ωの抵抗に流れる電流
を求める、電源が両極端のため差となります。一番
シンプルでオームの法則を知ってれば計算できる解法
です。下場合は2/3と1/2の差ですから1/6Aが答。
I2>I1のため電流は右から左に流れます。
電験三種過去問2

私はあまりテブナンの定理は使わないのですがそれでも
求められます。確かに解法は一見簡単で多くの解答本も
その方法で解かれてはいます。ただ解放電圧と電源を短
絡させて接続点からの抵抗を正確に求める必要がある。
そもそもなぜテブナンの定理が成立するのか理解してる
人は少ない
、わからない物を扱う時は少しのミスで計算
が狂うと解けなくなる事がよくあります。
電験三種過去問3


次にこの形の回路問題も時々出題されます。回路の一部を
短絡させたり抵抗を入れたりカスタマイズが出題問題とし
て容易だからでしょう。
電験三種過去問4

並列回路において片側で短絡0Ωですと元電流はすべて
0Ωに流れるのですから回路電流はこう流れます。その
場合ですと結局は5Ωの直列、10と40Ωの並列回路との
合成が回路抵抗となります、13ΩですからI=V÷Rより
5÷13≒0.4Aとなります。上を知ってる方ならこの問題
暗算で解けてしまうのです。
電験三種過去問5

ではこういう回路問題を作成してみました、2電源のこうした
回路問題はまだ出題されてないはずです。私が問題を作る人な
ら次ではA問題で絶対に出したいです。考えてみてください。
基本複数電源の回路電流を求める場合、60点で合格を狙う人
はあまりテクを使うなんとかの法則は使わない方がいいと思う。
単独電源にして各電流を求めて加算した方が確実です。
電験三種過去問6
更にこうしたら、50Ωの抵抗の消費電力を求めなさい。これ
右電源を逆にしました。解ける様ならばこの類の問題は卒業
でしょう。電流の流れない抵抗部分はすべて関係なくなる。
問題のひっかけに注意しましょう。その事だけ注意すれば
各単独電源で回路電流をオームの法則で求めればいいんです。
電験三種過去問7
参考までにこういう感じで短絡されていた場合、aとb点の
電圧差2Vで短絡してヤバい?と思えるけど0Ωで電源と接続
してるわけではないのでそうはなりません。こういう場合
は0Ωの空想上の抵抗があるとしてテブナンの定理を適用
します。こんな出題は過去10年ではなく上の問題回路で
もこういう短絡のさせ方はないとは思います。計算は
簡単でも問題解決の方法がわからないと手も足も出な
事ってA問題でも時々あります
電験三種過去問8

上の閉回路でもキルヒホッフの第二法則は成立するわけですが
気になったので計算してみました。I3による電圧降下は0Ωだ
から0、結果こういう全体の電流分布となり、当たり前ですが
成立しています。こういう感じで勉強したら面白いのでは
ないでしょうか?思うんですがこういう法則を発見した人
って凄いですね。私達はそういう偉人の功績をコーピーし
て利用してるだけですから。
電験三種過去問9

上で1.6Aと0.6Aの電流が流れてる抵抗電圧降下の和は電源電圧
と同じです。ふと見てそういう事に気がつくとバカみたいにプチ
感動する性格です。

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