電験三種基礎 並列RLC回路は電流思考!

RLC並列回路で力率が1になる条件をインピーダンス計算
でしたら計算練習になりますが、試験時は賢い方法では
ありません、それは時間がかかり過ぎてしまいます。
たとえば下の回路、古い問題なので模範解答は存知ませ
んが私ならこう解いて解答番号と一致しました。交流
並列RLC回路は電流で問題の条件を検証しましょう。


各並列回路の電流値を複素数で求めて加算するだけです。
力率を1にするC値というなら虚数部=0、つまりωL=1/ωC
からC値を求めますが今回は違います。

電流は電圧よりπ/4進んでるとの事、45度ですからその
三角形の辺の比からtan値は1とわかります。つまり電流
式の虚数部÷実数部=1なのですからそれで式を作成しま
した。後はL=のスタイルに向け式を変形、最後に値を代
入すると0.25が出てきます。

こういう並列回路の力率を1にする条件も電流式の方
が楽です。
RLC回路1

電気は三角形ですから実数部と虚数部の三角形を考える
とこうなります。更に力率が1ではない条件のC値では
π/3なら60°そのtanは√3。これをB÷Aとすれば求め
られます。コンデンサーを接続して力率が1になる条
件を求める問題が多いけど、1以外で検証する場合は
tanでした方がスムーズ
にできる事が私は多いです。
tanθは高さ÷底辺です。
RLC回路2

たとえばこういうRC並列回路で100V,10A,力率45°ならば
複素数にするとa+jb、a=bですからtanは1です。この場
合実数部のaはすべて抵抗Rに流れる成分、電圧がわかっ
てるのでオームの法則をすれば抵抗値を求められます。
又コンデンサー成分を主回路部分で消せれば力1になりま
すが、その場合は10√2(A)流れるインダクタンスがある
コイルを並列に接続すればいいのです。同じ事をする方法
として電源周波数を調整して、コイルとコンデンサーの
電流を同一にできます、その周波数が共振周波数と言わ
れる物です。_ただ主電流で抵抗成分だけ流れていても
各コイル、コンデンサーには同じ値の電流が流れます。
簡単に言えば互いに影響し合い、電源側から見た場合に
まるで消えた様になるのです。三種計算ではこういう考
え方も必要になる事もあります。
RLC回路3


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