デルタ接続の負荷をスター接続に変換が必要な問題が出題
されます。ブリッジ回路は平衡した状態で問われてるなら
簡単ですがそうでない場合、又三相回路で同様の変換が必
要な場合があります。これも必須の暗記項目です。
問aは上下の抵抗20Ωは並列だから10Ωの抵抗回路と考えたら
単なる並列回路と見れます、かかる電圧を求めてオームの法
則を適用すればR=80Ωは求められます。次の問bはこのブリッ
ジ回路は平衡してないためデルタ部分をスター回路に変換が
必要です。覚え方ですがデルタ回路の抵抗をすべて加算し分
母、raならばデルタのRaとRbとなんとなく挟む関係になって
るので暗記はそう難しくはありません。もし変換前のデルタ
状態の抵抗がすべて同じならば単純に1/3にすればいいだけ。
電験三種の三相回路問題でそれが必要な時は、インピーダンス
も同じなのでその時も1/3としてください。
問Bですがデルタの閉じた部分が開けば最後は普通の回路の
電流を求めるだけの問題になります。
三相問題でデルタ回路をスター回路に変換が必要な問題。
こういう問題ではデルタ部分をまずはスター変換できない
と解答不能に至ります。デルタ(12+j9)を3で割ってスタ
ー回路(4+j3)となりました。こんなワンポイントでも知
らないと失点してもったいないです。問題はデルタ内の
電流を求めてるため、相電流は線電流の√3分の1だか
ら以下の様な解答となるのです。
抵抗やインピーダンス値ならスターにする時は1/3にする
と暗記しておけばいいのですが静電容量の場合は逆に3
倍にする例外が1点あるので説明しておきます。変換前
と後の線電流が等しいとしてC1とC2の関係を求めればこ
うなります、静電容量をスター変換する時は3倍です。
三相問題で力率改善問題等で必要になる場合もあるた
め静電容量の変換も暗記しておきましょう。
つまりこんな問題の時は静電容量のスター変換が必要と
なります。Rと3Cの並列+Lが1相の素子ですから単相交流
と同じ計算をすれば線電流は算出できます。スター結線
で考える場合はかかる電圧はV/√3である点に注意。
これよくされるミスです。
Rと3Cの並列部分のインピーダンスがZ5でそれにjωLを
加算したのが全体インピーダンスです。何これ?と思わ
方は右の基礎ページ1から読んでください。単相交流が
わからないと三相回路は解けません。基礎が重要です。
こういう問題は得点が10点のB問題で出題されます。A問題
を10問正解できるとして合格には1問はB問題の正解が必要
出題頻度の高い問題だけでもB問題は勉強・研究しておき
ましょう、私もそうして合格しました。
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