電験三種基礎 三相交流回路断線問題

三相回路の断線問題は過去10年調査しましたがH28年
に1回だけ出題されたました。実は電気工事士試験で
は断線の問題は出題されますが、電験三種でも難易度
を上げてこれから時々出題される可能性がはあるかも
しれないので今回取上げてみました。
三相交流回路断線1

問Aはまずデルタのrを1/3にしてスター結線にして開く
後は1相だけを考えて抵抗値を求めて線電流I1を求める
実際はデルタ部分なので√3で割ったのが断線前の電流
I2です。次に断線した場合は右回路と考えられる、この
回路のI3を求める、最後にI3÷I2すると0.5になります。
スター回路で考える場合はかかる相電圧は線間電圧の
√3分の1になる
のは注意しましょう。断線時に回路
にかかる電圧は相電圧AC間の電圧Vだけとなります。
良く見れば単純な並列回路と思えばいいのです。
60点で合格を目指す方は今日は問Aの解き方と計算を
確実に理解、自らも紙の上で計算できる様にしてね。
三相交流回路断線2

計算はすべて記載するのが間違えないコツ, 電卓乱用
は間違いの元です。


電源電圧がそれぞれ位相差120°で同じ大きさの電圧の
平衡三相交流は相電圧×√3=線間電圧はご存知の通
りです。今回AC間電圧を扱ったのでAC間でもそう
なる証明も追加しました。
三相交流回路断線3

はっきり言って問Bの方が難しい方が多いはず、この
ベクトルを即思いつけるならすごいね。P点はAC間
負荷のセンターの電圧、ベクトル向きが逆だから
電圧差では結局は加算となります。又P点から×点
までは開放電圧なのでP点から×点間のrは無関係
と考えます。後各三角形の角度からベクトル長さ
を調べます。
三相交流回路断線4

下最初は電気工事士問題ですがこれに近いA問題が出題
された時は失点しない事、又調べたら凄い昔に問Bに近
い問題が三種でも出題されていた。(2番目)とりあえず
解法パターンを覚えておきましょう。簡単に言えば
そういう状況が発生すると断線点間は電源相電圧の
1.5倍になる
という事です。問題の電圧が線間
電圧なら√3で割るのを忘れないでください。


⇒電験三種基礎最新記事へ

0 件のコメント:

コメントを投稿