電験三種基礎 三相V結線問題

三相変圧器にはデルタ、スター結線以外にもV結線
もありそれに関する問題です。
三相V結線k

簡単に言えばV結線とはデルタ結線からそのまま1相
の変圧器を除去した状態、特性を覚えてほしいのは
値の関係だけで言えば各相電圧=各線間電圧、線電
流は電圧よりπ/6+θ遅れる、負荷が力率1ならば
電流は電圧よりπ/6遅れる、デルタ変圧器と比較
した場合には57.7%容量が低下する、V結線構成2台
で言えば√3VI÷2VI=86.6%しか利用できない。
計算問題以外でも上2個数値は重要です。
三相V結線2

問Aは最初に電圧瞬時式を見ると100√6sin100πtと
妙な記載ですがそこから通常の計算で使用する実効
値が見える式に変換、それから電圧実効値と周波数
を調べます。後はリアクタンスとインピーダンスを
算出、結果電力値、三相ですから3相分3倍にした
値が全体の有効電力P(KW)です。問Aが難しいのでは
なくて電圧実効値と周波数を算出できるかが重要で
すね。最近電圧を200∠0とか瞬時式とかで与えてく
るケースをよく目にするのでまず問題の文面をよく
読んでください。線間電圧は100√3ですが負荷は
スター結線のためかかる電圧は100Vです。
三相V結線3

問Bは線電流が電圧より30°遅れた!とありますがV結線
の線電流は電圧よりπ/6+θ遅れる、つまり30°遅れる
という事は負荷力率による遅れがない、力率が1の状態
問Bの意味は力率改善できる静電容量を求めなさいです。
模範解答では無効電力から算出していたりしてましたが
私は電流から求めました、問Aで算出したインピーダンス
から電流を複素数計算、遅れ電流の10Aと同じ値を流せる
進み電流があればいい、ただコンデンサーはデルタ結線
なので10/√3Aを流せる静電容量を求めました、そこか
らは基本的な単相交流計算のみです。
三相V結線4

V結線のもっと難易度の高い問題は電力科目で出題され
ます。理論の時に基礎的な事を勉強してないととても
大変です。これはV結線だけを言ってるわけではあり
ません。理論をきちんと勉強してれば残り3科目も
かなり楽になります。

三相V結線問題


⇒電験三種基礎最新記事へ

0 件のコメント:

コメントを投稿